第51回 高校探訪その6 石見智翠館高校ラグビー部 byコンビニおやじ


                                                                                                               星高寮(男子寮)       白梅寮(女子寮)

高校ラグビーで有名な「江の川高校」は、平成21年度より「石見智翠館高校」と校名変更しました。
以前から「大阪第四代表」と言われるほど、大阪府の中学校から「ラグビー留学」する生徒が多かったのですが、
今では全国各地から生徒が集まり、ハイレベルな勉学・スポーツ・文化教育を受けています。
当校は岬OBが一番遠くでお世話になっているラグビー強豪高校で、19期の茂野洸気が最初に入部して以来、
現在まで計4名が卒業し各大学のラグビー部で活躍中、1名が在学中です。
大阪から車で約6時間、島根県中央部に位置する「江津市」にある歴史ある高校です。

● 学校沿革:
明治40年「邑智(おおち)裁縫女学館」(川本女学館)創設。
昭和38年「江の川高等学校」に校名変更。男女共学制実施。
平成19年学園創立100周年。(ポスターのモデルはコンビニおやじの息子!)
平成21年「石見智翠館高等学校」に校名変更。
●ラグビー部沿革: 平成元年創部。
平成3年全国大会初出場。
平成8年国体準優勝。全国大会ベスト16。
平成10年国体3位。
平成11年全国大会ベスト16。
平成18年選抜大会初出場。ベスト16。
平成22年創部20周年記念式典壮行。グランド芝生化。
平成23年4月7人制女子ラグビー部創部決定。

●寮生活: 学舎のある敷地内には「星高寮」(男子寮)・「白梅寮」(女子寮)の二つの学生寮があり、男子は
ラグビー部の他に野球部・サッカー部の部員たち、女子は吹奏楽部の部員たちが生活を共にしています。
共同生活の中で規律やマナー、協調性が身につけられ、将来社会に出たとき役立つとともに、
生涯を通じてかけがえのない友人もできるようです。
殆どのラグビー部員が寮生活しており、「ラグビー漬け」の毎日を送っています。

●NZラグビー短期留学:
毎年3月〜8月にかけて、毎年NZカンタベリー州クライストチャーチ市にある「セントビーズ・カレッジ」に本場NZラグビーを学ぶ為(NZの国技はラグビ
ー!)、短期留学生として世界各国、日本のラグビー強豪高校(石見智翠館はもとより、東福岡・常翔啓光学園・札幌山の手など)から大勢やってきます。
「ESOLプログラム」と言い、全寮制のコースですがホームステイもあり、NZの食文化や風土、現地ファミリーとのふれ合いを満喫しながら過ごせる
素晴らしい留学生活です。
岬OBでは過去に4人、19期近藤乙輝(啓光学園⇒法政大)、20期青井大地(江の川⇒大体大)、21期阪本圭輔(江の川⇒東海大)、24期茂野圭輝
(石見智翠館高)がこのプログラムに参加しました。
他にラグビー部として3年に1度NZカンタベリー州に遠征を行い、地元強豪校とフレンドシップマッチを敢行しています。

●ラグビー部員・スタッフ: 部員数62名。
最近の傾向として地元島根県からの入部者も増えて、後援会活動も活発になってきているようです。
韓国からの留学生も受け入れています。
部長:磯谷竜也、監督:安藤哲治、FWコーチ:熊谷和彦、BKコーチ:澤村善道、アスレチックトレーナー:栗田興司

安藤監督からメッセージ:部訓『闘に臨む者は皆陣列の前に在れ』  
活動目標『全国制覇』  
指導モットー『自立心を持ち、常に感謝の気持ちを忘れぬ事。寮生活・学校生活が全てラグビーに繋がっている事を忘れずにいる事。』

PR:新チームになる冬から夏までは週2ペースで他の競技の練習に参加し、大会にも出ています。
現在は水球、レスリング、バスケットの三つで、それぞれが選択した種目を約半年間続けています。
実際レスリングで県大会で勝って中国大会に出場した選手もいますし、ボクシング部があった時代は、
当時のラグビー部キャプテンがボクシングのインターハイに出場して全国準優勝したこともあります。
グランドがこの秋から全面芝生になりました。
自然が近くにあるので、浜辺で練習して終わったら泳いだり、山を走ったりしてます。
月一度、介護施設に行って掃除や車椅子清掃、老人達との交流なども行っています。

●岬OB卒部生紹介:
茂野洸気⇒19期→岬中→江の川高→拓殖大4年主将FB→来春NTTドコモでプレー予定
青井大地⇒20期→新池中→江の川高主将→大体大3年 FL・NO.8
阪本圭輔⇒21期→岬中→江の川高主将→東海大2年 SO
茂野海人⇒21期→岬中→江の川高→大東文化大2年 SH
※茂野洸気・海人は兄弟。青井大地はコンビニおやじの息子。阪本圭輔は2010年U20代表。
写真は拓殖大で1年からレギュラーで活躍している洸気と花園87回大会で
主将大地G海人H圭輔Iで出場の3人。
みんなそれぞれ「ラグビー人生」驀進中!!

●岬OB現役生紹介: 茂野圭輝:3年生。ポジションSH・SO。23期→岬中→江の川高
岬スクール、岬中時代は小柄でしたが今では175cm程に伸び、細身ですがセンスあるプレーを披露してくれます。
昨年セントビーズ・カレッジに留学し、様々なスキルを習得、2年生ながら正SHで花園全国大会出場を果たしました。
今年はSOが主なポジションで、チームの要になっています。(写真左)
今年の目標は「ベスト8」だそうで、スピーディーなアタック、伝統の低いタックルでしつこいディフェンスを披露して
絶対勝利を手にすると心に決めたようです。
写真中は安藤監督と圭輝、右は圭輝の寮部屋。(センスある綺麗な部屋です!!)