第9回 花園に響いたホイッスルと雑音・・・by泉佐野のアニキ

↑1月6日付けの目ん玉スポーツ。河瀬氏は観戦記で東福岡の強さを異次元と評されました
↑こちらは1月8日付け、呆れ返る強さで優勝した東福岡は記憶にないと言い切る河瀬氏。あと誰ひとりテーピングをしていな い事にも着目し、鍛えられている証拠だと評論されてました

目ん玉スポーツ恒例!河瀬氏が選ぶ今大会ベストフィフティーン

位置 選手 高校 学年 身長 体重
PR 越川大貴 桐蔭学園 3年 171 91
HO 村川浩喜 東福岡 3年 175 90
PR 垣永真之介 東福岡 3年 183 107
LO 水上彰太 東福岡 2年 186 81
LO 黒木東星 東福岡 3年 185 89
FL 古橋啓太 常翔学園 3年 180 88
FL 呉泰誠 大阪朝鮮 3年 178 82
8 秋山哲平 東福岡 3年 174 88
SH 香山良太 東福岡 3年 168 70
SO 加藤俊介 東福岡 3年 172 71
WTB 川原田徹 東福岡 3年 185 78
CTB 布巻峻介 東福岡 2年 177 82
CTB 畑中進吾 東海大仰星 3年 169 84
WTB 竹中 祥 桐蔭学園 2年 176 83
FB 竹田宜純 御所実 3年 181 85
 みなさんご存知の通り、第89回全国高校ラグビー大会は、1月7日の決勝戦で東福岡が桐蔭学園を31対5で下し2度目の栄冠を手にし、幕を閉じました。目ん玉マークのスポーツ紙関西版で「ラグビー観戦記」を執筆している摂南大ラグビー部監督・河瀬泰治氏(元日本代表)は、史上最強274点!東福岡の圧倒的な強さを【異次元ラグビー】と評されていました。

 関東地域では、ラグビーの目ん玉スポーツと呼ばれているぐらい、関東版には、ほぼ毎日ラグビー原稿が多かれ少なかれ載っています。毎年、秩父宮ラグビー場で、目ん玉スポーツラグビーデイと題したイベントも行っていて、2年ぐらい前だと記憶しているが、森喜朗日本ラグビー協会会長から表彰されました。そんな、関東版を羨ましく思いながら日々仕事をしている中、ゲームの無い日に珍しく関西版発のラグビー原稿が紙面に載ったので紹介します。

 1月9日付け目ん玉スポーツのコラム「甘口辛口」。読まれた方もいるかと思いますがお付き合いください。

 筆者はU編集委員。神戸製鋼コベルコスティーラーズGM兼総監督の平尾誠二氏と同じ歳で京都出身のスポーツ大好きオヤジ。伏見工業高校ラグビー部監督・高崎利明氏とは同じ中学校の同級生。僕の上司だった頃は仕事を終わってから、一緒に酒を飲み、色んな記者時代のこぼれ話や体験談、苦労話を聞かせてくれた。

↑U編集委員が書いた甘口辛口
↑大学選手権準決勝を伝える1月3日付け関西版目ん玉スポーツ6面。メイン写真は必死のディフェンスをみせる岬OB21期・阪本圭輔
↑関東版では、最終面で大きく扱っていました。しかもメイン写真は阪本圭輔
 そのUさんが、通称「甘辛」で全国高校ラグビー大会でのレフェリーが、試合中に発した言葉に苦言を呈していた。

 内容はコチラを参照してください→SANSPO.COM

 このコラムを毎朝読んでいる、家内が僕に言った。「これUさんに、アンタが書いてって言うたん?」

 確かに僕も、高校ラグビーをテレビ観戦していて特に1、2回戦で「このレフェリー、どんだけ偉いねん」とか「全国大会で高校生に高圧的な態度をとるなぁ」なんて口にしながら観ていたので家内が、そう言うのも仕方が無い。しかし書いてと頼んだわけでは無い。

 後日、Uさんが取材現場から編集局に上がって来た時に、たまたま話す機会があった。

 「Uさん、お疲れ様です。このまえの『甘辛』ですけど、僕も偉そうなレフェリーおるなぁと思ってたんです。ウチの嫁さんは、アンタが書いてって頼んだんかって言うてましたよ」と声を掛けた。

 そうするとUさんは「おお、あれな、俺は現場でいたんやけど無茶苦茶言うなと思って取材したんや。MBSはボリューム(レフェリーのマイク)下げてるって言うてたわ。新聞になった後、主催者からも電話があってなぁ、別に苦情ではないんやけど。向こうは、どの試合ですか?レフェリーは誰ですか?と聞いてきたみたいやわ」と話してくれた。

 そして僕が「レフェリーがレフェリーされているって事知りませんでした。僕の他にも、同じ事を感じてくれている人がいるのが、うれしかったっスわ」と自分の気持ちをUさんに伝え、互いの仕事についた。

 スポーツ新聞のコラムやけど、高校ラグビーにおけるレフェリーの現状(レフェリーがレフェリーされている悪影響)を世に知らしめてくれたUさんに僕は勝手に感謝している。そして、僕自身「岬ラグビー」のコーチとして昨年から団の活動に参加させてもらい、昨年11月の「大阪スポ少大会」では、4年生の試合で初めて笛を吹いた。

 緊張しまくってイッパイイッパイ…

 しかし余裕が無いわりには、外野の声は結構耳に入ってくる。何とか20分こなしたって感じのレフェリーデビュー。その試合は、一方的な展開で攻めているチームがミスも少なく、比較的「楽」な内容。これが接戦やったらと思うとゾっとする。

 今まで、自分はプレイヤーでラグビーをやってきた。試合中も細かいルールはレフェリー任せ、そのツケが回ってきているなぁ〜と感じる今日この頃。小学生のラグビーでも、もっともっとルールを理解してレフェリングを勉強せねばと改めて感じた。